商品の説明
内容紹介
敗戦直後の日本に、もう一つの“戦い"があった。白洲次郎(浅野忠信)と吉田茂(小林薫)---
未来を見据えてGHQと戦った二人の男と支える次郎の妻・正子(宮沢りえ)。親子ほども年の違う二人の絆と独立への思いを軸に、憲法改正にまつわる熱いドラマがよみがえる。
日本映画界を代表する名優・夢の競演! “浅野忠信"ד宮沢りえ"ד小林薫"
敗戦後、のちの首相・吉田茂が日本の再出発のために呼び寄せた男、白洲次郎。“勝ち目のない"現実に直面して苦悩しながらも、憲法改正にまつわる交渉の最前線で戦い抜き、のちにGHQをして“従順ならざる唯一の日本人"と言わしめた彼を熱く体現するのは、日本のみならずハリウッドでも活躍する俳優・浅野忠信。そして、冷徹な視点をもって未来を見据え、占領下にある日本の独立への道を切り開いていく政治家・吉田茂に扮するのは、小林薫。さらに、白洲次郎の理解者で、のちに随筆家として名を成す妻・正子を演じるのは、宮沢りえ。
魂揺さぶる豪華キャストの競演。今明かされる、日本の“現在"を決めた激動の日々。
憲法改正の責務を担わされた国務大臣・松本烝治に柄本明。GHQと日本政府の狭間で苦悩する内閣総理大臣・幣原喜重郎に石橋蓮司。元内閣総理大臣であり、次郎の良き理解者である近衛文麿に松重豊。
「戦艦大和ノ最後」の著者である吉田満に渡辺大。吉田と共にGHQの検閲に対抗しながら「戦艦大和ノ最後」の出版に尽力する文芸評論家・小林秀雄に青木崇高。昭和天皇を厳粛に演じた野間口徹ほか、伊武雅刀、佐野史郎、大鶴義丹、浅田美代子、梅宮万紗子といった錚々たる俳優陣が、重厚な人間ドラマを繰り広げる。また本作のナレーションを奥田瑛二が務めている。
監督は、『プライド 運命の瞬間』(98)、『ロストクライム-閃光-』を手掛けた“社会派の名匠・伊藤俊也"。
吉田茂と白洲次郎の絆を軸に、終戦から憲法制定、独立に至る歴史の裏側のドラマを、日本側とアメリカ側の両方の視点から、歴史に基づくイマジネーションを交えてスリリングに描き出した。
また本作のユニークなところは、「戦艦大和ノ最期」を書いた吉田満のエピソードをメインストーリーに絡ませたこと。「『戦艦大和ノ最期』は、美しい文章と戦艦大和の生き残りとしての思い、亡くなった沢山の戦友達への思いが描かれているという意味で、文学的価値や歴史的価値が高いもの。それがGHQの検閲に引っかかって、日本が講和・独立した後にようやく出版が認められた。
日本が誇る“最先端の特殊メイクアップ技術"により、吉田茂になりきった小林薫
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』 で米アカデミー賞で、 メイクアップ&ヘアスタイリング賞を日本人の辻一弘氏が受賞し、主演のゲイリー・オールドマンに主演男優賞をもたらした日本の特殊メイクアップ技術。その特殊メイクアップの日本でのパイオニアであり、辻一弘氏をかつて指導した特殊メイクアップ・アーチストの江川悦子氏が本作において、最先端技術によって小林薫を吉田茂その人に変貌させている。
劇場公開作
【ストーリー】
戦争に負けてもこの国は誰にも渡さないー。
第二次大戦終戦直後、GHQに占領された日本において、GHQと互角に渡り合った二人の男がいた。その名は、白洲次郎(浅野忠信)と吉田茂(小林薫)。終戦の年の晩秋、外務大臣になって間もない吉田は、24歳年下の白洲に、GHQとの交渉役を委ねた。海外を飛び回る実業の第一線を退いて郊外で農業に専念していた白洲は、妻・正子(宮沢りえ)の後押しもあり、吉田の力になることを決意する。
米国主導で早急に憲法改正を推し進めようとするGHQに抵抗し、熾烈な交渉の場に臨む二人。彼らの心にあったものは、一刻も早い日本の独立への思いだった。本音で激論を交わすことをいとわない、親子ほども年の違う二人の絆、そして日本の未来を見据えた熱い思いと覚悟を描く、人間ドラマが幕を開ける。