なぜ人は人を斬るのか。『鉄男』『野火』の塚本晋也が挑む、アクション時代劇!
刀を抜き人を斬ることに苦悩する一人の侍を通して、生と暴力の本質を問う。
■ギレルモ・デル・トロも絶賛! 『鉄男』『野火』の塚本晋也が挑む初時代劇アクション! 劇場ロングランヒット!
伝統と新しさの共存。美しく、力強い作品だ。 ―ギレルモ・デル・トロ(映画監督)
『鉄男』、『六月の蛇』、『KOTOKO』など、海外からも高い評価を受け、世界中に熱狂的なファンを持つ塚本晋也監督。戦争の恐怖をあぶり出した名作『野火』(2015)を経て、さらに時代を遡り初の時代劇に挑んだ!
監督、出演、脚本、撮影、編集、製作を務めた完全オリジナルで、その唯一無二の世界観を爆発させる!
なお、メイン館の東京渋谷ユーロスペースでは、なんと15週にわたる驚異のロングランヒットとなった。
■池松壮亮×蒼井優! 実力派タッグによる、圧巻の演技合戦!
武士の本分を果たしたいと思いながらも、刀を抜き人を斬ることに悩み苦しむ侍を、渾身の力で演じたのは、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』や『万引き家族』など話題作への出演が続く池松壮亮。不穏な時代に精一杯生きる娘を凛とした美しさで演じるのは、『彼女がその名を知らない鳥たち』や山田洋次監督作品で活躍し、日本アカデミー賞に4度輝いた蒼井優。共に敬愛する塚本作品初参加となる2人が、圧巻の演技合戦を魅せる。ほか、『野火』に引き続きロックバンドBLANKEY
JET CITYの中村達也、そしてもちろん塚本晋也も出演。共に重厚な怪演をみせる。
■ヴェネチア、トロント、釜山を席巻! 芸術選奨文部科学大臣賞受賞ほか映画賞多数受賞!
★第75回ヴェネチア国際映画祭 コンペティション部門正式出品 ★第43回トロント国際映画祭 正式出品
★第23回釜山国際映画祭 正式出品
★平成30年度(第69回)芸術選奨 映画部門 文部科学大臣賞(塚本晋也)
★第73回毎日映画コンクール 男優助演賞(塚本晋也) ★キネマ旬報 日本映画ベスト・テン第7位 ★第13回アジア・フィルム・アワード 最優秀編集賞
★2018年度全国映連賞 男優賞(池松壮亮)
★第7回ジャパンアクションアワード 作品賞・アクション男優賞(池松壮亮) ★第19回ニッポン・コネクション ニッポン名誉賞(塚本晋也) ★第33回高崎映画祭
作品賞・主演男優賞(池松壮亮)
【ストーリー】
250年にわたり平和が続いてきた国内が、開国するか否かで大きく揺れ動いていた江戸時代末期。貧窮して藩を離れ、農村で手伝いをしている浪人の杢之進(池松壮亮)は、隣人のゆう(蒼井優)やその弟・市助(前田隆成)たちと、迫り来る時代の変革を感じつつも穏やかに暮らしていた。ある日、剣の達人である澤村(塚本晋也)が現れ、杢之進の腕を見込んで京都の動乱に参戦しようと誘いをかける。旅立つ日が近づくなか、無頼者(中村達也)たちが村に流れてくる・・・・。
時代の波に翻弄されながらも、人を斬ることに疑問をもつ侍と彼に関わる人々を通して、生と暴力の問題に迫る。観る者の心に刃を突きつける衝撃作。