ヨーロッパ新世紀 [DVD]
商品の説明
内容紹介
ルーマニアの巨星、クリスティアン・ムンジウ監督が描くネオ・ヨーロッパ
それは退化か、進化か、それとも破壊の予兆か―
★第75回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門出品作品
★人間を俯瞰する山、潜む動物…。その森で、少年は何を見てしまったのか?分断された世界の今をあぶり出す、戦慄の社会派サスペンス
映画史に残る圧巻のクライマックス!17分間に及ぶ怒涛の長回しショットを目撃せよ。
トランシルヴァニアを舞台に繰り広げられる不穏な新世紀の新たな現実と予言の黙示録。しのび寄る現代ヨーロッパの怖れと狂気はいったいどこに向かうのかー?住民が一堂に会する集会所でのクライマックスは、17分間にもおよぶ固定カメラの長回しショットで撮影され、日本人にとっても他人事ではない“壊れゆく世界”の有り様が鮮烈に映像化されている。
★監督はルーマニアの巨匠、クリスティアン・ムンジウ
チャウチェスク政権下のおぞましい社会状況を描いた『4ヶ月、3週と2日』でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞。
本作では村のささいな対立が深刻な紛争へと発展していく様を描きながら、幾多の火種を抱えたヨーロッパ、
そして分断された世界の危うい現状を、まざまざとあぶり出した。
★映画の舞台となった「森の彼方の地」、トランシルヴァニア地方とは・・・。
ルーマニアの中部~北西部に位置しカルパチア山脈に囲まれたトランシルヴァニア地方は、ブラム・ストーカーの古典的な恐怖小説「吸血鬼ドラキュラ」の舞台になったことで有名だが、古くからの伝統行事が受け継がれているこの地域は、ヨーロッパ有数の野生動物の生息地でもある。
そうしたトランシルヴァニア特有の風土をあますところなくカメラに収めた本作は、その地域性からルーマニア語、ハンガリー語、ドイツ語、英語、フランス語のセリフが飛び交う多民族の村の複雑怪奇な人間模様を映し出している。
【ストーリー】
出稼ぎ先のドイツで暴力沙汰を起こしたマティアスは地元トランシルヴァニに戻ってくる。冷え切った妻との関係、ある事で口がきけなくなった<息子への接し方にも迷う彼は、元恋人のシーラに安らぎを求める。一方、シーラが責任者を務める地元のパン工場がアジアからの外国人労働者を迎え入れたことをきっかけに、よそ者と異端視した村人との間に不穏な空気が流れ始め、そのささいな諍いはやがて村全体を揺るがす激しい対立へと発展していく…。