『さざなみ』『まぼろし』につづくシャーロット・ランプリング渾身の感動作!
ひとりの女性が、もう一度“生きなおし"を図るまでの、哀しみと決意を追う人生最後のドラマ。
【特典映像】
日本版劇場予告編
【作品ポイント】
■大女優<シャーロット・ランプリング>最新作! 第74回ヴェネチア国際映画祭主演女優賞受賞!
本作は第74回ヴェネチア国際映画祭で主演女優賞を受賞したシャーロット・ランプリングの最新作である。
今やランプリングは、ヨーロッパ映画のみならずハリウッドの大作にも出演し、数多の欧米のスターたちからも最大級のリスペクトを受けている稀有な存在だ。とりわけ、失踪した夫の幻影に憑りつかれた人妻を演じた『まぼろし』(2000)が一大転機となり、本格派女優としての新境地を拓いたことは記憶に新しい。
それ以降、近年では、結婚45周年を迎えた夫婦のあいだに、不協和音のような取り返しのつかない亀裂が走る『さざなみ』(15)や、『ベロニカとの記憶』(17)などの作品で、老境にさしかかった女性の陰影深い心象風景を見事に表現し、その唯一無二な存在感は圧倒的である。
■背負った罪は、二度と許されないのか?
人生の終盤、誰もに訪れる後悔と失われた希望は、それでもかすかな光を見出だしていく…『さざなみ』『まぼろし』に連なる、<ある結婚の風景>を冷徹なまなざしで切り取った感動のドラマ!
ベルギーのある小さな都市で、夫と慎ましやかに過ごしていたアンナ。
しかし、夫が犯した罪により、その生活はわずかに歯車が狂い始める。
「わたしはあの時、いったい何を失ったのだろう」-。
老境に入って、ささやかで平穏な日常、家族との結びつきを根こそぎ奪い取られてしまったヒロインが、破滅の淵から生還し、ふたたび“生きなおす"決意を遂げる感動的なドラマである。
そこには、40代で鬱病に苛まれ、さらには精神疾患で姉を失い、二度目の夫とは彼の不倫が原因で離婚するなど、私生活において決して平坦ではなかったシャーロット・ランプリングという大女優の実人生が色濃く反映されているのは間違いなかろう。
■アキ・カウリスマキ作品の常連で『ル・アーブルの靴みがき』の主役を務めたアンドレ・ウィルムといった実力派キャストが脇を固める!
アンナの夫役を演じるのは、『ラヴィ・ド・ボエーム』(1992)でヨーロッパ映画賞助演男優賞を受賞し、主役を務めた『ル・アーブルの靴みがき』(11)では同映画賞の主演男優賞にノミネートされたアンドレ・ウィルム。
犯罪を犯し、妻アンナを恐ろしい転換点へと追い詰めていく元凶という、本作において大変重要なキーパーソンである夫を繊細に演じ、物語に一層の深みを与えている。
<業界から絶賛コメント! >
■この寡黙な映画はシャーロット・ランプリングを見つめるだけでいい
想像を掻きたてられ絶望を体験する老成したひとりの女の葛藤を目撃するだけでいい -夏木マリ
■リアルで深く感情を揺さぶられる。-TRANSFUGE
■奥底に宿る鋼のような意志に心震える。-ニューヨークタイムズ